「人は血管と共に老いる」という有名な医学者ウイリアム・オスラーの言葉があります。ゴムホースが経年変化で弾力性が失われていく様に、動脈も加齢により厚みを増し弾力性がなくなり硬くなってきます。これはある程度は生理的変化です。しかし、血中に悪玉(LDL)コレステロールが増加すると、血管壁に染み込みアテローム(粥腫、プラーク)塊ができます。この塊が大きくなると血管の内腔を塞いだり、逆に血管壁がもろくなり裂目が入ったコブの様に広がったりします。このような状態になると狭心症、心筋梗塞、脳卒中、大動脈瘤などになります。これが本当に恐い病的な動脈硬化(アテローム性動脈硬化)です。
動脈硬化(アテローム性動脈硬化)の危険因子:動脈硬化症を進める原因となるものを危険因子(リスクファクター)と呼びます。
一番重要なのは脂質異常症です。これは以前高脂血症と言われていましたが、最近悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が高値のみでなく善玉(HDL)コレステロールが低くても良くないことがわかりこう呼ばれるようになりました。他に病気としては高血圧、糖尿病、高尿酸血症などがあります。病気以外では喫煙、肥満、ストレス、運動不足、A型性格などがあります。
がん・心臓病・脳卒中は、日本の死亡原因のうち、60%の割合を占める三大死因となっております。このうち心臓病と脳卒中の発生原因の多くは、動脈硬化となっております。これらの病気が発症した場合、普段の生活大きく変えてしまうほどの深刻な後遺症を引き起こしたり、場合によっては生命の危険に繋がったりすることもあります。
一見とても怖い症状ですが、動脈硬化は普段の生活習慣をただすことで予防をすることが可能になります。すでに動脈硬化が始まっていると診断された方は、健康な状態に戻すことは難しいですが、症状の進化を防ぐ改善を今すぐにでも努力するべきです。
動脈硬化とは
動脈硬化の仕組みや予防策について紹介
血管が硬くなり、血流が悪化する動脈硬化の仕組みや予防方法について、患者様にわかりやすく説明しております。血管の柔軟性が失われる要因には生活習慣の影響も大きいため、食事、運動、ストレス管理など、健康的な生活習慣の重要性をお伝えします。患者様の年齢や日常生活に適した予防策を提案し、積極的に健康管理に取り組めるようなサポートを提供できるよう尽力しております。
動脈硬化詳細
動脈硬化とは
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